シーリング材とVOC対策について

   
平成15年7日1日に改正建築基準法が施行され、シックハウスやシックスクール問題など室内空気質に対する社会的関心が高まっている。シーリング材は『線』で用いられる材料のため室内において使用される面積が小さく室内環境への影響が小さい材料として、幅木、廻り縁などとともに建築基準法による規制を受けない建材の一つである。しかし顧客から『室内で使用しても大丈夫か』の問い合わせが多いことや、シックハウス対策の一環としてホルムアルデヒド規制対象建材に義務付けられたF☆マーク表示が、このほど規制対象外の建材でも表示できることになった。このため日本シーリング工業会では自主管理規定に基づく、F☆表示の導入を決め、4月から実施する予定で基準の作成を進めている。

『学校環境衛生の基準』が同16年4月に改定され、学校における室内空気汚染に対する対策がなされている。これは、小・中・高・大学などの教育施設に適用される。具体的には、大学や都道府県教育委員会に対し学校における室内空気汚染対策に関する通知が出され、化学物質濃度の測定方法のほか、学校施設に対する留意事項が通知されている。

建築用シーリング材の使用面積は小さいものの、児童・生徒・学生の健康への配慮が必要になってきている。シーリング材メーカーでは、トルエン、キシレンなど規制の動きを踏まえ、これらを含まない代替溶剤を使用したプライマーに切り替えている。また、施工機器の清掃溶剤として使用してきたトルエンも、厚生労働省で室内空気汚染物質として規定している13物質以外の代替溶剤への移行が進んでいる。
 
 
 
写真左上『JAIA F☆☆☆☆』→面積制限なしの製品である。
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