シーリング

 

シーリングとは

シーリングとは
 
 
建建物の外壁は、一枚の部材では成り立ちません。
何枚かの部材を縦横に10mm~30mm(部材による)程度づつ隙間を空けて取り付けます。アルミサッシや種類の異なる部材が隣り合う場合も同じことがいえます。
この隙間を『目地』(別名クリアランス)といいます。
なぜ目地を設けるのでしょうか?
材質にもよりますが、おおよそ、外壁に使用される材料は、温度や湿気の変化により、若干ですが伸縮します。また、地震や風などの自然現象によっても動いたり、ずれが生じたりします。
ここで、もし、目地を10mm~30mm程度とらずに、部材同士がぴったりとくっついていたとしたらどうなってしますでしょうか?
そうです。部材が相互にぶつかりあって、平らな壁が反り出してしまったり、圧力によって部材が破損してしまうのです。
逆に、10mm~30mm程度の隙間を設けていれば、お互いがぶつかり合わずにすみます。このような目地の間に、建物の気密性(建物内の空気を逃がさない)や水密性(雨などによる水漏れをおこさない)を確保しつつ、部材の動きにあわせて伸び縮みする材料を注入する必要があります。それが『弾性シーリング材』と呼ばれるものです。弾性とは伸び縮みするという意味です。
そして、そのシーリング材を充填し、部材同士を接着させる工事を、シーリング防水工事といいます。
   
 
シーリング材には、1成分形(カートリッジタイプ。ホームセンター等で販売されているものです。)2成分形(主剤と硬化剤を特殊な機械で攪拌させて使用するもの)があり、いずれも最初は液体です。
シーリング防水工により施工されたものが空気や空気中の湿度等により化学反応をおこして、弾性の固体に変化しシーリング材としての威力を発揮します。
 
 
 
 
 
2成分形を機械で攪拌させているところです。
   
 
 
まず、シーリング材を充填する部分を刷毛清掃し、シーリング材がはみ出るのを防止するため、マスキングテープを貼り付けます。

マスキングテープをきれいに貼り終えたら、目地底にバックアップ材(発泡材)を挿入します。
部材同士(2面)+目地底の3面にシーリング材が付着してしまうと、シーリング材の用途維持を妨げるため、シーリング材の目地底への付着を防止し、部材同士のみの付着とするために、必ずバックアップ材を設けます。
大変重要な作業の一つです。

バックアップ材を挿入した後、シーリング材を充填していきます。
 
 
   
シーリング材を充填しているところです。
 
   
ヘラ押さえをしているところです。
 
   
マスキングテープ除去後の、仕上状況です。
 
 
 
時の経過にともなって、建物が劣化していくように、シーリング材に関しても、早ければ5~10年ほどで劣化していきます。
シーリング材が劣化すると、水密性や気密性を発揮できなくなり、その状態のままにしておくと、いずれは雨漏りやすきま風といった状態になる恐れがあります。
そのような時には、シーリング材の打ち替えが必要になります。
下の写真は、シーリング改修工事の状況です。
 
 
 
劣化した、既存のシーリング材を、カッターや特殊機械を用い、切り取り除去しているところです
   
 
 
 
 
シーリング材接着面に、プライマー(接着剤)を塗布しているところです。
 
 
 
 
 
シーリング材を充填しているところです。
 
 
 
 
 
ヘラを用いてシーリング材を平滑にしているところです。
株式会社匠水
〒330-0842
埼玉県さいたま市大宮区浅間町1丁目218-1
TEL.048-729-6231
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