塗り替えについて
コンクリート、木材、鋼材などの部材は、空気中の酸素と水(水分)により腐食・腐朽・分解等の劣化が進みます。その結果、建物の構造はもちろん、屋根・外壁やひいては住環境にも重大な問題を引き起こしてしまいます。
これを回避するために塗膜の維持保全が重要なのです。補修、改修は、その建物の資産価値や住環境を守るうえで欠かせない対策です。
塗り替えの周期
適切な周期は特にないと考えます。一般的には経年による、塗膜の剥離や変退色・カビの付着などで美観が損なわれます。これらは目視にて確認ができます。加えて指触による確認です。適所面を手でこすり、白いチョークの粉(チョーキングという)のようなものが付着していたら、明らかに塗膜が劣化している状態です。こうなると、もう部材を保護する機能がなくなっている状態です。
このまま放置していると、建物本体の劣化につながりかねなく、後々に莫大な修繕費用が生じてしまいます。
屋根:おおむね6年~8年周期
直射日光による影響を受けやすく、色褪せやツヤがなくなってきたら塗り替え時期です。
外壁:8年~10年周期
直射日光による影響を受けやすく、剥離やチョーキングが顕著に見えれば塗り替え時期です。
木部:3年前後
色褪せやツヤがなくなってきたら塗り替え時期です。
鋼材(鉄など):3年前後
塗膜の剥離や錆びが出はじめたら塗り替え時期です。
定期的に状態を点検し、早めに対処することが素材を長持ちさせます。